マルシン肉とは?牛モモ希少部位シンシンの正体と117kcalの理由を解説

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焼肉店のメニューやスーパーの精肉コーナーで「マルシン」という名前を見かけて、「これって何の部位だろう?」と気になったことはありませんか。読み方も由来もはっきりせず、なんとなくスルーしてしまいがちな名前ですよね。

結論から言うと、マルシン肉とは牛のモモにある「シンタマ」という部位の中心の芯にあたる希少部位で、別名を「シンシン」といいます。赤身なのにヒレに次ぐと言われるほど柔らかく、脂が少なくてクセがないので、赤身好きから根強い人気があります。1頭からわずかしか取れないため、知る人ぞ知る通好みの部位でもあります。

この記事では、マルシンがモモのどこにあるのか、なぜ柔らかいのか、100gあたりのカロリーやたんぱく質といった栄養、おいしい焼き方、スーパーでの選び方まで、焼肉好きの友人が隣で教えてくれる感覚でまるごと解説します。読み終わるころには、マルシンを自信を持って選んで焼けるようになっているはずです。

📌 この記事でわかること

・マルシン肉とは何か(=シンタマの芯・別名シンシン)
・シンタマ4部位の中でのマルシンの位置と見分け方
・カロリー・たんぱく質・脂質などの栄養データ(食品成分表ベース)
・ステーキ・ローストビーフでの焼き方とスーパーでの選び方

目次

マルシン肉とは?牛モモに隠れた希少部位シンシンの正体

マルシン肉とは?牛モモに隠れた希少部位シンシンの正体の解説画像

まずは「マルシンとは結局どの部位なのか」をはっきりさせましょう。名前だけ聞くと商品名や店名のように感じますが、れっきとした牛肉の部位名です。ここを押さえると、この先の焼き方や選び方の話がぐっと理解しやすくなります。

マルシンは「シンタマ」の中心にある芯の部分

マルシンは、牛の後脚(モモ)にあるシンタマという大きな赤身のかたまりの、ちょうど中心に位置する芯の部分です。シンタマは内モモの下部にあるボール状の筋肉群で、いくつかの部位に分割できます。その中心にラグビーボールのような形で潜んでいるのがマルシンです。周囲を「カメノコ」や「マルカワ」といった部位に覆われているため、外からは見えず、解体して初めて姿を現します。運動にあまり使われない奥の筋肉なので、モモの中でもとりわけきめが細かく、柔らかいのが特徴です。スーパーで「モモ肉」として売られる大きな塊とは、同じモモでも肉質がかなり違う、いわば「モモの中のごちそう」と考えるとイメージしやすいでしょう。

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なぜ「マルシン」と呼ばれるのか|名前の由来

結論として、マルシンという名前はシンタマ(別名マル)の芯(しん)という位置関係からきています。シンタマは丸い形状から「マル」とも呼ばれ、そのマルの中心にある芯だから「マル+シン=マルシン」というわけです。もう一つの別名「シンシン」も、「芯の芯」という意味合いで、部位の真ん中の真ん中にある奥まった存在であることを表しています。地方や精肉店によって「シンシン」「マルシン」「シニシン」など呼び方が揺れるため、同じ部位なのに別物と勘違いされることがよくあります。豆知識として、店で「シンシンありますか?」と聞いてピンとこなくても、「シンタマの芯の部分」と言い添えると話が通じやすくなります。名前の由来を知っておくと、初めての店でも臆せず注文できますね。

シンシン・マルシンは同じ部位の呼び名違い

大事なポイントなので繰り返しますが、「シンシン」と「マルシン」はまったく同じ部位です。焼肉店のメニューではシンシン、精肉店の量り売りではマルシンと表記されるなど、お店によって使う名前が分かれているだけで、中身は変わりません。メニューに両方載っていることはまずないので、どちらか片方を見つけたら「あ、これがあの芯の部位だ」と思ってください。実際、通販サイトでも「マルシン(シンシン)」と併記されているケースが多く、業界的にも同一部位として扱われています。注意点として、名前が似た「シキンボ」や「シンボ(外モモ)」はまったく別の部位で、こちらは筋が多くかたいので、混同すると食感の想像が大きく外れます。名前の一文字違いに惑わされないようにしましょう。

シンタマは4部位の集合体|マルシンの位置を図で理解する

マルシンを正しく理解するには、親分にあたる「シンタマ」の全体像を知るのが近道です。シンタマは1枚のかたまりではなく、複数の個性的な部位が集まってできています。ここを整理すると、マルシンがなぜ特別扱いされるのかが腑に落ちます。

シンタマ=マルの全体像(後脚の内モモ下部)

シンタマは、牛の後脚の付け根、内モモの下側にある大きな球状の赤身部位です。よく運動する脚の一部ではありますが、その中でも比較的動きの少ない奥の筋肉が集まっているため、モモ全体で見ると赤身がやわらかくまとまっています。重さのある大きなブロックで、精肉の現場ではこれをさらにいくつかの小部位に切り分けていきます。赤身が中心で脂肪が少なく、価格と食べやすさのバランスが良いことから、ローストビーフやステーキ、赤身の焼肉用として幅広く使われます。全体像としては「赤身のいいとこ取りができる万能ブロック」で、その中心の一番おいしい芯がマルシン、と覚えておくと部位の地図が頭に入ります。

🥩 部位スペックカード(マルシン/シンシン)
部位の位置モモ(後脚)のシンタマの中心にある芯
カロリー(100gあたり)和牛もも赤肉176kcal/輸入もも赤肉117kcal
タンパク質・脂質たんぱく質21g前後/脂質は赤身で控えめ
食感・味の特徴きめ細かく柔らかい/クセのない上品な赤身
1頭からの取れる量目安わずかしか取れない希少部位
おすすめ調理法ステーキ・ローストビーフ・赤身焼肉・すき焼き

マルシン・カメノコ・マルカワ・トモサンカクの違い

シンタマは大きく分けて、中心のマルシン(シンシン)、それを守るように付くカメノコ、外側を覆うマルカワ、そしてモモ側の三角形のトモサンカク(ヒウチ)で構成されます。カメノコは断面が亀の甲羅に似ていることが名前の由来で、赤身が締まっていて煮込みや薄切りに向きます。トモサンカクはシンタマの中では珍しく霜降りが入る部位で、脂の甘みが楽しめます。この中でマルシンは「最もきめが細かく柔らかい優等生」というポジション。見分けの具体例として、断面のきめの細かさと形の整い方を見れば、マルシンかどうかの見当がつきます。豆知識ですが、同じシンタマ由来でも脂の入り方が部位ごとに違うので、赤身好きはマルシン、サシ好きはトモサンカクと選び分けると失敗しません。

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断面で見分けるマルシンの探し方

スーパーやショーケースでマルシンを見分けたいときは、断面のきめの細かさと繊維の向きに注目します。マルシンは筋繊維が細く均一で、断面がなめらかに詰まって見えるのが特徴です。大きなモモブロックのように白い筋や太い繊維が目立つ部分は、マルシン以外の部位である可能性が高いです。理由は、マルシンが運動量の少ない奥の筋肉で、太い筋が入り込みにくいから。実際の見分け方としては、ラベルに「シンシン」「マルシン」と書かれていればまず間違いなく、書かれていない場合は形が丸みを帯びた小ぶりの赤身ブロックを狙うのがコツです。注意点として、精肉のカット次第では他のモモ部位と一緒にパック詰めされることもあるため、確実に欲しいときは対面販売でカット名を確認するのが安全です。

マルシンが「柔らかいのに赤身」な理由

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マルシンの一番の魅力は、脂に頼らず赤身なのに驚くほど柔らかいこと。「赤身=かたい」というイメージを持つ人ほど、この部位に出会うと印象が変わります。なぜそんなことが起きるのか、筋肉の構造から解き明かしていきましょう。

運動量の少ない筋肉できめが細かい

マルシンが柔らかい最大の理由は、あまり運動に使われない奥まった筋肉だからです。牛の脚はよく動く部位なので基本的に筋肉が発達してかたくなりがちですが、シンタマの中心にあるマルシンは周囲の部位に守られ、直接的な負荷がかかりにくい位置にあります。その結果、筋繊維が細く均一に育ち、きめの細かい柔らかな肉質になります。よく動く外モモが煮込み向きのしっかりした食感になるのと、ちょうど対照的な関係です。具体例として、同じ1本の脚から取れる肉でも、外側のスネや外モモはかたく、中心のマルシンは柔らかいという差が生まれます。豆知識として、部位の「柔らかさ」は脂の量だけでなく、この筋繊維のきめ細かさで大きく決まる、という視点を持つと部位選びが上手になります。

脂肪が少ないのにパサつきにくい仕組み

赤身は加熱するとパサつきやすいのが一般的ですが、マルシンはきめが細かく水分と旨みを抱え込みやすいため、脂が少なくてもしっとり食べられます。理由は、繊維が細かいと火の通り方が均一になり、加熱による水分の急激な流出が起きにくいからです。さらに、赤身に含まれる旨み成分がしっかりあるので、脂の甘みに頼らなくても満足感のある味わいになります。実際、ローストビーフのように低めの温度でじっくり火を入れる調理と相性がよいのは、この保水力の高さゆえです。ただし注意点として、いくらパサつきにくいとはいえ強火で焼きすぎれば当然かたくなります。赤身の良さを活かすには「火を入れすぎない」ことが絶対条件だと覚えておきましょう。

ヒレに次ぐ柔らかさと言われる位置づけ

マルシンは、赤身部位の中では最高峰のヒレに次ぐクラスの柔らかさと評されることがあります。ヒレは牛が生涯ほとんど動かさない部位で別格の柔らかさを誇りますが、マルシンもそれに準じるやわらかさを、より手に取りやすい形で楽しめるのが魅力です。理由は前述の通り、運動量の少なさときめの細かさにあります。位置づけを具体的に言うと、「ヒレほど高価ではないけれど、赤身の柔らかさをしっかり味わえる実力派」といったところ。意外と知られていないけれど、柔らかい赤身を探している人にとって、マルシンはコストと満足度のバランスが非常に良い選択肢です。注意点として、店によっては希少部位扱いで価格が上がることもあるので、赤身の柔らかさを日常的に楽しみたいなら、扱いのある精肉店を見つけておくと重宝します。

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マルシンのカロリーと栄養|赤身高たんぱくの実力

ダイエットや筋トレをしている人にとって、赤身のマルシンは気になる存在のはず。ここでは食品成分表の数値をもとに、マルシンが属するモモ赤身の栄養を具体的な数字で見ていきます。脂が少ないぶん、栄養バランスの良さが際立ちます。

100gあたりのカロリー・たんぱく質・脂質

マルシンはモモの赤身なので、栄養は牛もも赤肉のデータが目安になります。文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」によると、輸入牛もも赤肉は100gあたりエネルギー117kcal、たんぱく質21.2g、脂質4.3g。和牛もも赤肉は100gあたり176kcal、たんぱく質21.3g、脂質10.7gです。ポイントは、どちらもたんぱく質が21g前後と高水準なのに、脂質が控えめなこと。理由は赤身主体で脂肪が少ないからで、同じ量を食べてもカロリーを抑えやすいのが強みです。具体例として、脂の多いバラ系の部位と比べると、同じ100gでもカロリーが大きく変わります。注意点として、和牛と輸入牛では脂質量に差があるため、カロリーを気にするなら赤身の輸入牛、旨みを重視するなら和牛と使い分けると良いでしょう。

鉄・亜鉛が摂れる赤身のメリット

マルシンのようなモモ赤身は、鉄や亜鉛といったミネラルの供給源としても優秀です。成分表によると、輸入牛もも赤肉は100gあたり鉄2.6mg・亜鉛4.1mg、和牛もも赤肉は鉄2.8mg・亜鉛4.5mgを含みます。理由として、赤身に多い色素にはヘム鉄が含まれ、植物性の鉄より吸収されやすいとされています。亜鉛も体づくりに関わるミネラルで、日常の食事で不足しがちな栄養素です。具体例として、脂の多い部位より赤身のほうが同じ重量あたりのたんぱく質・ミネラル密度が高くなる傾向があります。注意点として、これは一般的な栄養成分の話であり、体調や持病に応じた食事の判断は専門家に相談してください。とはいえ、赤身をおいしく食べながらこうしたミネラルも摂れるのは、マルシンの隠れた魅力と言えます。

輸入牛と和牛でこんなに違う|栄養比較表

同じ「モモ赤身」でも、和牛と輸入牛では脂質量が2倍以上違い、カロリーにも差が出ます。以下は成分表の数値をもとにした、お肉の教科書調べの比較表です。数字で見ると、赤身であっても和牛はしっかりカロリーがあることがわかります。

100gあたり 輸入牛もも赤肉 和牛もも赤肉
エネルギー 117kcal 176kcal
たんぱく質 21.2g 21.3g
脂質 4.3g 10.7g
2.6mg 2.8mg
亜鉛 4.1mg 4.5mg

※数値は文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より。マルシン単体の公式数値は収載がないため、同じモモ赤身の値を目安として使用しています。

マルシンのおいしい焼き方・食べ方

せっかくの希少部位も、焼き方を誤るとその柔らかさを台無しにしてしまいます。マルシンは赤身なので、火を入れすぎないのが鉄則。ここでは家庭でも失敗しにくい焼き方と、部位の良さを活かす食べ方を具体的に紹介します。

ステーキは厚めに切って中はレア寄りに

マルシンをステーキで楽しむなら、2〜3cmほどの厚めにカットし、中心はレアからミディアムレアに仕上げるのがおすすめです。理由は、赤身のマルシンは火を入れすぎると水分が抜けてかたくなるため、断面がほんのりロゼ色に残る程度で止めるのが、柔らかさと旨みの両立点だからです。具体的な手順としては、焼く30分前に常温に戻し、強火で表面に焼き色を付けてから火を弱め、厚み2cmなら中火で片面1分半〜2分ずつが目安。焼き上がったらアルミホイルで数分休ませ、肉汁を落ち着かせます。注意点として、薄切りにして強火で一気に焼くと、赤身ゆえにあっという間に火が通りすぎるので、マルシンは「厚めに切ってゆっくり」が基本と覚えておきましょう。

🔥 マルシンステーキの焼き方手順
Step1:焼く30分前に冷蔵庫から出し、常温に戻す
Step2:厚み2〜3cmに切り、焼く直前に塩こしょうをふる
Step3:フライパンを十分に熱し、強火で表面に焼き色を付ける
Step4:火を中火に落とし、厚み2cmなら片面1分半〜2分ずつ焼く
完成! アルミホイルで数分休ませてから、繊維を断つように切り分ける

ローストビーフに向く理由と手順

マルシンはローストビーフに最も向く部位のひとつとされています。理由は、形が整ったラグビーボール状の塊で火の通りが均一になりやすく、赤身のきめが細かいためスライスしたときの断面が美しく仕上がるからです。手順の具体例としては、塊肉を常温に戻して全面に焼き色を付け、低めの温度でじっくり中心まで温める。仕上げにしっかり休ませてから薄くスライスすると、しっとりロゼ色のローストビーフになります。脂が少ないぶん重たくならず、たくさん食べても後を引きにくいのも魅力です。注意点として、中心温度が上がりきらないまま切ると肉汁が流れ出てしまうので、加熱後の「休ませ」を省かないこと。赤身の旨みをまるごと味わえる、マルシンの実力が最も出る食べ方です。

焼肉・すき焼きでの楽しみ方と失敗パターン①

焼肉なら、マルシンはやや厚めにカットしてサッと炙るのが正解です。赤身の旨みと柔らかさを一番感じられます。すき焼きに使う場合は薄めにスライスし、割り下にくぐらせる程度で引き上げると、火が入りすぎずしっとり仕上がります。ここでの失敗パターン①が「焼きすぎてパサパサ」にしてしまうこと。原因は、赤身なのにカルビと同じ感覚で長く焼いてしまい、水分が抜けきってしまうことにあります。対策はシンプルで、「片面に焼き色が付いたら裏返し、裏面はさっと炙る程度で引き上げる」を徹底すること。焼き網の上に置きっぱなしにしないだけで、仕上がりが大きく変わります。マルシンは火から早めに下ろすくらいがちょうど良い、と覚えておきましょう。

スーパーや精肉店でマルシンを買うときのコツ

マルシンは希少部位なので、どこでも簡単に手に入るわけではありません。それでも探し方と選び方のコツを知っていれば、出会えるチャンスは十分あります。ここでは買い物の現場で役立つ実践的なポイントをまとめます。

「シンシン」表記で探す・店員に聞くのが近道

マルシンを確実に手に入れたいなら、「シンシン」または「マルシン」の表記を探すか、対面で店員に尋ねるのが一番の近道です。理由は、この部位が大きなモモブロックから切り出される希少部位で、パック売りの棚に常時並ぶとは限らないから。精肉に力を入れているスーパーや専門の精肉店、和牛の通販サイトのほうが出会いやすい傾向があります。具体例として、対面販売のあるお店で「シンタマの芯のところ、マルシンありますか」と聞けば、在庫があれば希望の厚さにカットしてもらえることも。注意点として、店によって呼び名が違うため、「シンシン」で通じなければ「モモの芯の柔らかい赤身」と説明を添えるとスムーズです。少し手間はかかりますが、探す価値のある部位です。

📌 マルシン購入のコツ

・「シンシン」「マルシン」の表記をまず探す
・パック売りになければ対面で店員に相談する
・断面のきめが細かく、繊維が均一なものを選ぶ
・ステーキ用は厚め、すき焼き用は薄めにカットを依頼する

見た目での鮮度・品質の見分け方と失敗パターン②

マルシンを選ぶときは、赤身の色つやと断面のきめを見ます。鮮やかで澄んだ赤色をし、繊維が細かく詰まっているものが良品です。表面が乾いて黒ずんでいたり、ドリップ(赤い汁)が過剰に出ているものは避けましょう。ここでの失敗パターン②が「他のモモ部位と混同して買う」ことです。原因は、単に「モモ肉」とだけ表示された塊をマルシンだと思い込んで買い、いざ焼いたら筋が多くてかたかった、というケース。対策は、ラベルの部位名を必ず確認し、不明なら店員にカット名を聞くこと。名前が似た「シキンボ」など別部位を掴んでしまうミスも、これで防げます。せっかく柔らかさを期待して買うのですから、部位名の確認だけは省かないようにしましょう。

実は「高級店だけの部位」ではない|逆張り視点

マルシンというと「高級焼肉店でしか味わえない特別な部位」という印象を持つ人が多いですが、実は家庭でも十分楽しめる、意外と身近な部位です。たしかに希少部位ではあるものの、ヒレほど高価ではなく、精肉店や通販で塊を手に入れれば、家でステーキやローストビーフとして味わえます。むしろ、脂が少なくクセがないぶん、焼肉店で少量を高く食べるより、家で厚めに切ってじっくり焼いたほうがその魅力を存分に感じられる、という見方もできます。意外と知られていないけれど、赤身好きの間では「コスパの良いごちそう肉」として密かに人気。「希少=手が届かない」と決めつけず、一度自宅調理に挑戦してみると、マルシンの新しい魅力に気づけるはずです。

マルシンについてよくある疑問Q&A

最後に、マルシンについて読者からよく寄せられる疑問に答えていきます。似た部位との違いや、安全に食べるための注意点、シーン別の選び方など、知っておくと得する情報をまとめました。

マルシンとヒウチ(トモサンカク)はどう違う?

結論として、両者は同じシンタマ由来でも脂の入り方がまったく違います。マルシン(シンシン)はシンタマの中心にある赤身の芯で、脂が少なくきめの細かい柔らかさが持ち味。一方のヒウチ(トモサンカク)はシンタマのモモ側に付く三角形の部位で、赤身の中に霜降りが入るのが特徴です。理由は付いている位置と筋肉の性質の違いにあります。具体的な選び分けとして、あっさり上品な赤身を味わいたいならマルシン、脂の甘みとジューシーさを楽しみたいならヒウチ、という使い分けが分かりやすいでしょう。豆知識として、焼肉店で赤身の食べ比べをするなら、この2つを並べて注文すると、同じシンタマから取れる部位でも味わいがこんなに違うのかと驚けます。

Q. マルシンは焼肉で生焼けでも柔らかいから大丈夫?
A. 柔らかさと安全性は別の話です。牛肉の内部まで中心部の色が変わる程度にはしっかり加熱するのが基本で、とくに小さな子ども・高齢者・妊娠中の方は十分な加熱が推奨されています。塊の表面を炙っただけの生焼けは避け、心配なときは公的機関の情報を確認しましょう。

マルシンは生焼けでも大丈夫?安全に食べるための注意

マルシンが柔らかいからといって、生焼けで食べてよいわけではありません。牛肉は中心部までしっかり火を通すことが、食中毒予防の基本とされています。理由は、加熱不足だと食中毒の原因となる細菌のリスクが残るためで、これは部位の柔らかさとは無関係です。厚生労働省などの公的機関も、家庭での加熱を呼びかけています。具体的な目安として、ステーキの表面を焼き固めたうえで中心まで温める、ローストビーフは適切な温度管理で仕上げる、といった配慮が必要です。とくに抵抗力の弱い方は注意が必要です。マルシンのおいしさは、安全に配慮した調理があってこそ。「柔らかいから半生でいい」という思い込みは手放しましょう。

⚠️ 加熱についての注意

牛肉は中心部までしっかり加熱するのが食中毒予防の基本です。とくに小さな子ども・高齢者・妊娠中の方は十分に加熱してください。生食・半生の可否や保存方法の詳細は、厚生労働省など公的機関の情報をご確認ください。

シーン別|あなたに合ったマルシンの選び方

マルシンは食べるシーンによって、最適なカットや調理法が変わります。ダイエット中で脂を抑えたい人は、脂質の少ない輸入牛のマルシンを厚めのステーキで。しっかりたんぱく質を摂りつつカロリーを抑えられます。特別な日のごちそうにしたい人は、和牛のマルシンをローストビーフにすると、しっとり上品な一皿になります。家族でわいわい焼肉を楽しみたい人は、やや厚めのスライスをサッと炙って赤身の旨みを堪能するのがおすすめ。赤身の食べ比べをしたい人は、マルシンとヒウチを並べて味の違いを楽しみましょう。自分の目的に合わせて選べば、希少部位マルシンの魅力を無駄なく引き出せます。

まとめ|マルシンは赤身好きに一度は試してほしい希少部位

🥩 この記事の結論

マルシン肉とは、牛モモ「シンタマ」の中心にある芯=別名シンシンの希少部位。赤身なのに柔らかく、厚めに切って焼きすぎないのが最大のコツです。

✅ 要点チェック
  • 正体:シンタマの芯、別名シンシン
  • 味の特徴:脂少なめできめ細かく柔らかい
  • 栄養:たんぱく質21g前後の赤身高たんぱく
  • 焼き方:厚めに切ってレア寄りが正解
  • 買い方:「シンシン」表記で探すか店員に相談

マルシンは、シンタマの中心にひっそり潜む希少な芯の部分で、赤身なのにヒレに次ぐと言われる柔らかさを持つ通好みの部位です。脂が少なくクセがないので、ステーキやローストビーフにすると赤身本来の旨みを存分に味わえます。カロリーを抑えつつたんぱく質や鉄・亜鉛も摂れるため、健康を気にする人にもうれしい一品。まずは精肉店やスーパーで「シンシン(マルシン)」を探すところから、最初の一歩を踏み出してみてください。厚めに切って、焼きすぎないこと。これさえ守れば、家庭でも希少部位のおいしさをしっかり引き出せます。

なお、栄養成分や食品の安全に関する情報は、文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」や厚生労働省など公的機関の最新情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

『お肉の教科書』編集部。牛肉・豚肉・鶏肉の部位やホルモンの種類、焼肉をおいしく食べるコツ、お肉の選び方を、公的機関の情報や一次情報をもとにわかりやすく解説しています。

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