マルチョウとは?牛小腸を裏返した脂の宝庫|シマチョウとの違い・268kcalの正体を解説

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焼肉店のメニューで「マルチョウ」の文字を見て、「これって結局どこの部位なの?」と気になったことはありませんか。プリッとした見た目からは想像しにくいのですが、マルチョウの正体は牛の小腸です。しかも、ただの小腸ではなく“裏返して脂を閉じ込めた”という一手間が加わった、ホルモンの中でも特別な部位なんです。

結論から言うと、マルチョウとは牛の小腸を裏返し、外側にたっぷり付いた脂を内側に巻き込んで切り出したもの。だから噛んだ瞬間に脂の甘みがあふれ出します。100gあたり268kcalと脂質26.1gという数字を見れば、あのジューシーさにも納得です。

この記事では、マルチョウの正体からシマチョウとの違い、カロリーと栄養、家庭で脂を活かす焼き方、そして内臓ならではの安全な食べ方までを、焼肉好きの目線でまとめて解説します。読み終わるころには、次の焼肉でマルチョウを迷わず注文できるようになっているはずです。

📌 この記事でわかること

・マルチョウの正体は「裏返した牛の小腸」だということ
・シマチョウ(大腸)やテッチャンとの違い
・100gあたり268kcal・脂質26.1gという栄養の実態
・脂を活かす焼き方と、内臓を安全に食べるための加熱の目安

目次

マルチョウとは?牛の小腸を裏返した「丸腸」の正体

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まずはマルチョウが何者なのか、その正体をはっきりさせましょう。名前だけ聞くと独立した部位のように思えますが、実際は牛の小腸を加工したものです。ここを押さえると、あの独特の丸い形も脂の甘さも一気に腑に落ちます。

マルチョウの正体は「裏返した牛の小腸」

マルチョウは、牛の小腸を裏返して筒状にまとめたホルモンです。漢字で書くと「丸腸」。小腸は本来、管の外側に脂がたっぷり付いていて、内側はツルッとしています。これをくるりと裏返すことで、脂を内側に巻き込んだプリッとした形になります。これがマルチョウの丸い断面の理由です。

スーパーの精肉コーナーで見かけることは多くありませんが、焼肉店やホルモン専門店では定番の一品。地域や店によって「コプチャン」「ヒモ」と呼ばれることもありますが、指しているのは同じ牛の小腸です。呼び名が違うだけで別物と思ってしまう人が多いので、ここは覚えておくと注文で迷いません。

🥩 部位スペックカード
部位の位置牛の小腸(胃と大腸の間)
カロリー(100gあたり)268kcal
タンパク質・脂質タンパク質9.9g/脂質26.1g
食感・味の特徴外は弾力、噛むと脂の甘みがあふれる
別名丸腸・コプチャン・ヒモ
おすすめ調理法焼肉・もつ鍋・もつ煮込み

なぜ「丸腸」と呼ばれるのか

「丸腸」という呼び名は、裏返した小腸を筒状に丸めて仕上げる形からきています。裏返して脂を内側にした腸を、ぶつ切りにすると輪切りのように丸い断面になりますよね。この丸さが名前の由来です。焼くと脂が熱で膨らみ、コロンとした形がさらにふっくらと立ち上がります。

見分け方は簡単で、断面がちくわのように丸く、内側に白い脂がぎっしり詰まっているのがマルチョウ。同じ腸でも、平たく開いて縞模様が見えるものは大腸(シマチョウ)です。焼肉店で盛り合わせが出てきたら、この「丸いか、平たいか」で判断すると、どれがマルチョウかすぐわかります。

スーパーで見かけにくい理由

マルチョウがスーパーに並びにくいのは、下処理に手間がかかるからです。小腸は内容物や汚れを丁寧に洗い、脂を残しながら裏返す作業が必要で、鮮度も落ちやすい部位です。日持ちと手間の面から、一般的な精肉売り場では扱いづらいのが実情です。

そのため、家庭で楽しみたい場合は、下処理済みのボイルタイプやカット済みのものを選ぶのが現実的です。生のマルチョウを手に入れたときは、当日か翌日には焼くのが安心。買ってきたら冷蔵庫の一番冷える場所で保管し、早めに火を通しましょう。内臓は肉よりも傷みが早い、と覚えておくと失敗しません。

なぜマルチョウはこんなに脂が甘い?裏返しに隠された理由

マルチョウを一度食べると忘れられないのが、あふれ出す脂の甘みです。この甘さは偶然ではなく、小腸の構造と「裏返す」という加工に理由があります。仕組みを知ると、焼き方のコツまで見えてきます。

脂を内側に閉じ込める「裏返し」の効果

小腸はもともと外側に脂が付いています。これを裏返すと、脂が内側にくるまれた状態になります。焼いたときに脂が外へ流れ落ちにくく、腸の中で溶けて留まるため、噛んだ瞬間に一気に甘みがあふれ出すわけです。裏返しは、脂のうまみを逃さないための昔ながらの知恵なんです。

もし裏返さずに焼くと、脂は網の下へ落ちてしまい、あの独特のジューシーさは生まれません。焼肉店のマルチョウが「外はプリッ、中はとろっ」と感じられるのは、この脂の閉じ込め構造のおかげ。家で焼くときも、脂の面をつぶさないように扱うのがポイントになります。

脂質26.1gが生むジューシーさの正体

マルチョウは100gあたり脂質26.1g。これは牛の赤身部位の数倍にあたる量で、あのとろける食感の源です。加熱すると脂が溶けてゼラチン質とともに広がり、口の中でジュワッとほどけます。脂の融点が比較的低いため、しっかり焼いても硬くならず、とろみのある甘さが残るのが特徴です。

一方で、脂が多いぶん食べ応えはしっかりしています。数枚で満足感が得られるので、焼肉の締めや箸休めに向いています。脂が主役の部位だからこそ、レモンやさっぱりしたタレと合わせるとバランスが取れます。脂の甘みと酸味の組み合わせは、覚えておくと味の幅が広がります。

Q. マルチョウとホルモンは同じ意味ですか?
A. いいえ、少し違います。「ホルモン」は牛や豚の内臓全般を指す広い言葉で、マルチョウはその中の「牛の小腸」を指す具体的な部位名です。つまりマルチョウはホルモンの一種、という関係になります。焼肉店で「ホルモン」とだけ書かれている場合は、店によって小腸や大腸など指すものが変わるので、部位名で頼むと狙った食感に出会いやすくなります。

もつ鍋・煮込みで真価を発揮する理由

マルチョウは焼くだけでなく、もつ鍋や煮込みでも人気です。長く加熱すると脂とゼラチン質が溶け出し、スープに濃厚なコクとうまみを与えます。プリッとした腸壁の食感は煮込んでも残るので、噛む楽しさとスープのうまみを同時に味わえるのが強みです。福岡のもつ鍋に小腸がよく使われるのも、この脂とコクが理由です。

家庭で煮込むなら、下ゆでで余分な脂と臭みを軽く落としてから使うと、くどさが抑えられて食べやすくなります。逆に脂の甘みをしっかり味わいたいなら、下ゆでは短めに。用途に応じて脂の量を調整できるのも、マルチョウの懐の深いところです。

シマチョウ・テッチャンと何が違う?腸の部位を整理

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ホルモンの中でも「腸」は種類が多く、名前が入り乱れて混乱しがちです。マルチョウ・シマチョウ・テッチャンの関係を整理しておくと、焼肉店のメニューがぐっと読みやすくなります。

マルチョウ(小腸)とシマチョウ(大腸)の違い

いちばん大切なのは、マルチョウは小腸、シマチョウは大腸だという点です。マルチョウは脂が多くプリッと甘い一方、シマチョウ(大腸)は腸壁が厚く、噛み応えのある食感が持ち味です。カロリーで見るとマルチョウが100gあたり268kcalなのに対し、シマチョウは150kcalと、脂の量の差がそのまま数字に表れます。

見分け方は断面と表面。丸くて脂が詰まっているのがマルチョウ、平たく開いて表面に縞模様があるのがシマチョウです。脂の甘さを求めるならマルチョウ、噛むほど出るうまみと弾力を楽しみたいならシマチョウ、と選び分けると失敗しません。同じ腸でも役割が違う臓器なので、味の方向性もはっきり分かれます。

テッチャン・コプチャン…呼び名が多い理由

腸の部位は地域や店で呼び名がバラバラです。テッチャンは主に大腸(シマチョウ)を指す関西寄りの呼び名、コプチャンは小腸を指す韓国由来の言葉で、マルチョウとほぼ同じものを指します。呼び名が増えたのは、焼肉文化が各地の食肉文化と混ざりながら広まってきた歴史があるためです。

だからメニューで迷ったら、呼び名よりも「小腸か大腸か」「丸いか平たいか」で確認するのが確実です。店員さんに「これは小腸ですか、大腸ですか」と聞けば、脂の量や食感のイメージがすぐつかめます。名前に振り回されず、部位そのもので判断するクセをつけると、どこの店でも狙った一品にたどり着けます。

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脂の量で選ぶホルモン早見の考え方

ホルモンは「脂が多い系」と「赤身・弾力系」に大きく分けて考えると選びやすくなります。マルチョウやシマチョウは脂が多い系、ハラミやサガリ、ツラミといった部位は赤身寄りで脂は控えめです。今日は脂を楽しみたいのか、噛み応えとうまみを味わいたいのかで、まず系統を決めると迷いません。

盛り合わせを頼むときも、脂系と赤身系をバランスよく混ぜると、味が単調になりません。マルチョウで脂の甘みを味わい、赤身のホルモンで箸を休める、という組み立てが定番です。自分の「今日の気分」を軸に選ぶと、ホルモンの世界はぐっと楽しくなります。

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気になるカロリーと栄養|268kcalは高い?低い?

脂が多いと聞くと気になるのがカロリーと栄養です。マルチョウの数字を正しく知っておくと、罪悪感なく、でも食べ過ぎずに楽しめます。ここでは公的データをもとに実態を見ていきましょう。

マルチョウは100gあたり268kcal

文部科学省の食品成分データベースによると、牛の小腸(マルチョウ)は100gあたり268kcal、タンパク質9.9g、脂質26.1gです。カロリーの大半は脂質由来で、赤身肉と比べるとタンパク質はやや控えめ。「お肉だからタンパク質が豊富」というイメージとは少し違う、脂が主役の部位だと分かります。

とはいえ、焼肉で食べる量は一人あたり数十g程度が現実的なので、数枚楽しむぶんには神経質になる必要はありません。気になる場合は、脂の多いマルチョウは少量にとどめ、赤身の部位や野菜と組み合わせると全体のバランスが整います。数値は栄養成分表(八訂)増補2023年の値を基準にしています。

【お肉の教科書調べ】マルチョウとシマチョウの栄養比較

同じ「腸」でも、小腸と大腸では栄養がここまで違います。脂の量の差がカロリーに直結しているのが一目でわかります。

比較項目(100gあたり) マルチョウ(小腸) シマチョウ(大腸)
カロリー 268kcal 150kcal
タンパク質 9.9g 9.3g
脂質 26.1g 13.0g
食感の傾向 脂が甘くプリッ 厚く噛み応えあり

脂質はマルチョウがシマチョウの約2倍。カロリーもそのぶん高くなります。数字は文部科学省 食品成分データベースの値をもとにしています。

実はタンパク質源としては期待しすぎない方がいい

意外と知られていないのですが、マルチョウはタンパク質が特別多い部位ではありません。100gあたり9.9gは、赤身の牛もも肉(20g前後)の半分程度です。「肉=高タンパク」の感覚でマルチョウを主役にすると、思ったほどタンパク質は摂れていない、ということが起こります。

マルチョウの魅力はあくまで脂の甘みとコク、そして食感です。タンパク質をしっかり摂りたい日は赤身部位を軸にして、マルチョウは「味を楽しむ一品」として組み込むのが賢い付き合い方。糖質はほぼ0gなので、糖質を控えている人にとっては合わせやすい部位でもあります。役割を正しく理解すると、食べ方の設計がしやすくなります。

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家で失敗しない焼き方|脂を活かす火加減の手順

マルチョウは焼き方しだいで、とろける甘さにも、硬いゴムのようにもなります。脂を活かすちょっとしたコツを押さえれば、家庭でも店の味に近づけます。手順に沿って見ていきましょう。

脂の面から焼くのが基本

マルチョウを焼くときは、脂が詰まった面を最初に網へ当てるのが基本です。脂側からじっくり火を入れると、余分な脂が溶けて落ち、皮目がパリッと立ち上がります。皮の面(脂のない側)から焼くと縮んで丸まり、脂が閉じ込められたまま生焼けになりやすいので注意しましょう。

火加減は中火が扱いやすく、強火だと表面だけ焦げて中が温まりません。脂が溶けて透明感が出て、表面がふっくら膨らんできたら食べごろのサインです。菜箸で軽く押して、弾力が出ていれば中まで火が通っています。焦らずに脂の変化を見ながら焼くのがコツです。

🔥 マルチョウの焼き方の手順
Step1:網やフライパンを中火で十分に熱しておく
Step2:脂が詰まった面を下にして置き、動かさず焼く
Step3:脂が溶けて透明になり、ふっくら膨らんだら裏返す
Step4:中心部までしっかり火を通す(中心が温かくなるまで)
完成! 表面がパリッ、中はとろっとしたら食べごろです

【失敗パターン①】強火で一気に焼いて脂を飛ばす

ありがちな失敗が、早く食べたくて強火で一気に焼いてしまうこと。表面はすぐ焦げるのに脂が溶けきらず、外は炭・中はゴムという残念な仕上がりになります。原因は、脂を溶かす時間を待たずに高温を当ててしまうことです。マルチョウの脂はじっくり溶かしてこそ甘みが出ます。

対策は、火加減を中火に落として「脂が溶けるのを待つ」意識を持つこと。網の端の少し火が弱い場所を使うのも有効です。脂が溶けてから中心に火を入れれば、パリッととろっが両立します。焼き急がないことが、マルチョウを美味しく焼く一番のコツだと覚えておいてください。

タレより塩・レモンで脂の甘みが際立つ

マルチョウは脂が主役なので、濃いタレをつけると脂の甘みがぼやけがちです。まずは塩やレモンでシンプルに食べると、脂そのものの甘さとコクがはっきり感じられます。脂の多い部位ほど、酸味や塩気でリセットしながら食べるとくどさが和らぎ、最後まで飽きずに楽しめます。

タレで食べたいときは、焼き上がりにさっとくぐらせる程度がおすすめです。最初からタレ漬けにすると焦げやすく、脂の風味も隠れてしまいます。塩・レモンでひと切れ、タレでひと切れと味を変えると、同じマルチョウでも違った表情が楽しめます。味付けは薄めから始めるのが失敗しないコツです。

生焼けは危険?知っておきたい安全な食べ方

マルチョウは牛の内臓なので、安全に食べるには加熱が欠かせません。おいしさと同じくらい大切な、火の通し方と衛生のポイントを公的な情報をもとに確認しておきましょう。

内臓は中心までしっかり加熱する

牛や豚の食肉・内臓は、腸管出血性大腸菌やカンピロバクターなどの細菌が付着していることがあります。厚生労働省は、これらを死滅させるために食肉の中心部を75℃で1分間以上加熱することを目安として示しています。マルチョウのような内臓は特に、中心まで色が変わり、しっかり温まるまで焼くことが大切です。

「表面が焼けていれば大丈夫」と考えるのは危険です。丸まった腸の内側は火が通りにくいので、開き気味にして中心まで熱を届けましょう。鮮度が良くても細菌のリスクはゼロにならない、というのが公的機関の一貫した説明です。おいしさのためにも安全のためにも、生焼けは避けてください。

⚠️ 注意:ホルモンの生食は避けましょう

牛レバーや豚の食肉・内臓は、食中毒のリスクから生食用としての販売が法律で禁止されています。マルチョウを含む内臓は、鮮度にかかわらず中心部までしっかり加熱してから食べることが大切です。詳しくは厚生労働省「お肉はよく焼いて食べよう」をご確認ください。

【失敗パターン②】生肉に触れた箸で口に運ぶ

もう一つ見落としがちなのが、生のマルチョウを触った箸やトングで、そのまま焼けた肉を口に運んでしまうこと。せっかく加熱しても、生肉に付いていた細菌が焼けた肉に移ってしまい、食中毒の原因になります。焼肉での食中毒は、この「取り箸の使い回し」で起きるケースが少なくありません。

対策はシンプルで、生肉をつかむ箸・トングと、食べる箸を必ず分けることです。家庭でも焼肉店でも、生用トングを1本用意するだけでリスクは大きく下がります。子どもや高齢者、妊娠中の方がいる場合は、加熱と取り分けの管理をより丁寧に。基本の衛生習慣が、内臓を安心して楽しむ土台になります。

保存は「早めに使い切る」が鉄則

内臓は赤身肉よりも傷みが早い部位です。生のマルチョウを買ったら、冷蔵なら当日〜翌日を目安に使い切るのが安心です。保存期間の断定は避けますが、内臓は「買ったら早めに火を通す」を基本にすると失敗がありません。すぐに使わない場合は、小分けにして冷凍し、なるべく早めに調理しましょう。

解凍は冷蔵庫でゆっくり行い、常温放置は避けます。一度解凍したものを再冷凍すると品質も安全性も落ちるので、使う分だけ小分けにしておくのがコツです。においや色に少しでも違和感があれば口にしないこと。もったいなさより安全を優先する判断が、内臓を楽しむうえで欠かせません。

もっと美味しく食べる|下処理・味付け・シーン別の選び方

最後に、マルチョウをもっと楽しむための実践的なコツをまとめます。下処理から食べるシーンに合わせた選び方まで知っておくと、家でも外でも満足度が上がります。

臭みが気になるときの下処理

マルチョウの臭みが気になる場合は、下ゆでや塩もみで軽く処理するとぐっと食べやすくなります。さっと下ゆでして余分な脂とぬめりを落とすと、独特のにおいが和らぎます。小麦粉をまぶして揉み洗いする方法も、汚れとにおいを吸着してくれるので家庭向きです。

ただし、下処理をしすぎると脂の甘みまで抜けてしまいます。焼いて脂を楽しみたいなら下ゆでは短めに、煮込みでさっぱり食べたいならしっかりめに、と用途で加減を変えるのがコツ。市販のボイル済みマルチョウは下処理が済んでいるので、手軽に使いたい人にはこちらが便利です。目的に合わせて選び分けましょう。

【シーン別】マルチョウの楽しみ方

マルチョウは食べるシーンによって向く調理法が変わります。焼肉でプリッとした食感と脂の甘みをダイレクトに味わうなら、塩・レモンでシンプルに。家族でがっつり食べたい日や寒い季節は、もつ鍋や煮込みにするとコクが出て満足感が高まります。

お酒のつまみには、しっかり焼いて香ばしくしたマルチョウが好相性です。ビールやハイボールの炭酸が脂をすっきり流してくれます。糖質を控えている人は、タレより塩で食べると余計な糖質を抑えられます。誰と、どんな気分で食べるかを起点に選ぶと、マルチョウの魅力を無駄なく引き出せます。

初めてなら「ボイル済み・少量」から試す

マルチョウが初めてなら、まずは下処理済みのボイルタイプを少量から試すのがおすすめです。生から下処理するハードルが高い部位なので、いきなり大量に買うと持て余しがち。少量パックなら焼き方の練習にもちょうどよく、脂の量や食感が自分に合うかを気軽に確かめられます。

焼肉店で試すなら、単品で1人前を頼み、塩とタレの両方で食べ比べてみましょう。脂の甘みが好みだと分かれば、次からは自信を持って注文できます。合わなければ大腸系や赤身のホルモンに切り替えればいいだけ。小さく試して自分の好みを見つけるのが、ホルモンを楽しむ近道です。

まとめ:マルチョウは「裏返した牛の小腸」脂の甘みが主役

🥩 この記事の結論

マルチョウとは牛の小腸を裏返し、脂を内側に閉じ込めたホルモンです。脂の甘みが主役なので、塩・レモンで中心までしっかり焼くのが正解。

✅ 要点チェック
  • 正体:裏返した牛の小腸(丸腸)
  • 栄養:100gあたり268kcal・脂質26.1g
  • 違い:シマチョウは大腸で脂は約半分
  • 焼き方:脂の面から中火でじっくり
  • 安全:中心まで加熱、生食はしない

マルチョウは、脂の甘みとプリッとした食感が魅力の、ホルモン好きにはたまらない部位です。まずは焼肉店で1人前を塩とレモンで味わい、脂側からじっくり焼く感覚をつかんでみてください。好みが分かれば、家庭でボイル済みを使って再現するのも難しくありません。

脂が多い部位だからこそ、赤身のホルモンや野菜と組み合わせてバランスよく楽しむのがおすすめです。今日の焼肉から、マルチョウを「知って選べる一品」に変えていきましょう。

※栄養成分は日本食品標準成分表(八訂)増補2023年に基づく数値です。食品の安全に関する情報は、最新の内容を厚生労働省など公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

『お肉の教科書』編集部。牛肉・豚肉・鶏肉の部位やホルモンの種類、焼肉をおいしく食べるコツ、お肉の選び方を、公的機関の情報や一次情報をもとにわかりやすく解説しています。

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